こんにちは。
YKコンサルティングの河西です。
老後の資産形成の手段のひとつ、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、
「掛金が全額所得控除」「運用益が非課税で再投資」と、税金面で優遇をされています。
また、受け取る際にも、
「一時金が退職所得控除」の対象となります。
しかし、ここで注意しなければならない点があります。
通常、退職金を受け取る際、前年以前4年以内に他のところで退職金を受け取っていると、
退職所得控除の計算の際に、勤続年数に重複期間がある場合はその分が差し引かれます。
ところが、確定拠出年金に限っては、
退職所得控除の計算の際に、勤続年数の重複期間を差し引くのが、
前年以前14年以内に退職金を受け取っている場合、となります。
ですので、例えば退職金を受け取ってから5年後にiDeCoを一時金で受け取った、
というような場合、税制メリットが薄くなるケースがあります。
「掛金が全額所得控除」「運用益が非課税で再投資」というメリットも、
退職所得控除をフルに生かしてこそ。
受け取り方も十分気をつけましょう。