こんにちは。
YKコンサルティングの河西です。
先日、こんなことを聞かれました。
「助成金と補助金って、どっちを申請したほうが得ですか?」
助成金も補助金も「もらえるお金」という点ではどちらも得ですが、ではどちらを申請したほうが得なのか?という質問でしょうか。
ここで考えなければならないのは、助成金と補助金の意義や目的、そしてそれぞれの違いです。
以前のブログ記事でも補助金と助成金の違いについては触れましたが、あらためて振り返ってみましょう。
補助金は文字通り「経費」を「補助」するお金です。
主に、研究開発や新しいビジネスモデルの事業化、販路開拓などの経費を補助します。
メジャーなところですと、「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」がありますね。
「経費」を「補助」するお金なので、基本的には提出する計画書の中で「何に」「いくら」お金を使うのかを書き、しかも、補助金申請で採択されてもその計画書とおりにお金を使わないと補助されません。
一方助成金は、さまざまな労働環境や雇用環境を整備を実行した企業に対し、「助成」をします。
国は労働環境や雇用環境の整備に対しての方針を示しますが、それにきちんと取り組んだ企業に対してはお金を出しますよ、といったところです。
このように助成金は労働環境や雇用環境の整備を計画通り実行すると受け取れるものなので、受け取ったあとのお金の使い道は原則自由です。
では話を元にもどして「どっちが得か」ということですが、受給のしやすさでいうと、助成金でしょうか。
なぜなら例えば、補助金は審査があって、がんばって計画書を書いて提出しても採択されないことがあります(小規模事業者持続化補助金の採択率はこれまで平均5割程度)。
しかし助成金は、申請計画を提出して計画どおりに労働環境や雇用環境の整備を行えば原則受給できます(もちろんその間に労務違反を犯すともらえません)。
この観点だけから見ると助成金のほうが得、といえそうですが、一概にこれらを受給のしやすさだけで語ることはできません。
大切なのは「お金をもらうこと」ではなく、しっかり販路開拓に取り組んだり、労働環境の整備を行ったりと、「会社を良くするために行動すること」です。
まずは「自分の会社をどう良くしていくか?」をしっかり考えた上で、その目的にあった助成金や補助金の取得を目指していきましょう。
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